「尽誠新望」
= あなたの参加でクラブを活性化しよう =
ロータリークラブ歴7年目の私が、「ロータリーのそもそも論」や「奉仕の精神」を申し上げるのは甚だおこがましいので、差控えたいと思います。 しかし、一組織の代表を引受けさせていただくからには、自身の考え方と、この一年に賭ける思いは表明すべきと考え、一言記させていただきます。 これまでの大宮西ロータリークラブとしての奉仕活動には、それぞれの事業の継続度合い、献身度合いで優れた活動が多く、私は大いに評価しています。
ただ、時代の変化の中で新たに奉仕の手を伸ばすべき、弱者の存在(例えばヤングケアラーや貧困児童など)の事象が生じていることも事実ですので、それについては、担当委員会で議論の上で提案があれば少しでも行動すべきと思います。
また、クラブ自体の拡大・維持・親睦の場も組織の活性化の中で重要なことと考えています。この点、私は加入するまでRCは老練な成功者の集まりと思っていましたが、若い世代が多いことに敬服しました。これは熱心な既存会員の勧誘と奉仕の精神の丁寧な流布にほかなりません。今後も、会員同士の垣根をより低くし、楽しい例会、明るい活動が継続できるよう、気を配っていきたいと考えます。
また、それはクラブ運営にも重要ではないでしょうか。例会は時間厳守が鉄則ですが、そのために参加した人の気持ちや行動を犠牲にしてはなりません。そのようなことがあれば、それは出席率やクラブへの評価の低下にもつながるはずです。例会運営については、月初例会への行事集約による、ゆとりあるスケジュールの立案や、前半でのセレモニー終了、後半は完全に卓話とする時間配分など、「時間と人の心の両立」を目指します。また例会内容においては、新たな、かつ様々な問題に関する卓話を選定するとともに、全メンバーでの議論の場を設け、今後の奉仕の可能性を模索してまいります。
会長エレクトとしてPELSの研修に参加しましたが、いわゆる「ロータリーが目指すもの」や「中核的価値観」やP.H.S,P.P.Sなど標語や定型語が多く、これを覚えるのにも一苦労でした。
RIの2024-25年度のテーマは「ザ・マジック・オブ・ロータリー」です。 「マジック」という言葉の逸話は、RI会長の挨拶をお読みください。 一つ一つのプロジェクトを実行し、寄付を実践し仲間を増やすことでロータリーのマジックは解き放たれ目の前に夢(理想)は実現されるのです。 RIが言うところの行動の規模、夢の大きさは私から見るとやや稀有壮大のようにも思えてしまいましたが、その壮大な夢と野心が、例えばポリオの根絶まであと少しといえるところまで現実を変化させていることも事実です。
私たちは、身近にある善意や奉仕の目標に向かって行動することも一つのプライドですが、RIを通じた資金の提供・集積という形でより野心的なマジックの実現、すなわち社会貢献の実現を叶えるという自尊心も、既に組織として兼ね備えているのです。
そして私たちはその組織の一員であり、大宮西RCはその組織力において明らかに当地区のさらには埼玉県下での牽引車なのです。 2770地区の次期ガバナー岡村睦美さんの話しを直接聞きましたが、ロータリー経験の豊かな聡明な方と感じました。地区の運営方針は『未来を見据えて変化しよう =多様性を力に=』ですが、『より大きなインパクトをもたらす』活動をしよう、ということで、その引き金として会員数の増大と資金提供すなわち寄付の貢献を求めています。 特に会員数と組織の強化の面において、ローターアクトクラブの設立を地区の中で実現したい、ということで大宮西RCの内山泰成会員を地区の特別推進委員長として輩出しております。当クラブとしても具体的な貢献ができれば、と思います。 RIの次年度の活動指針の一つに、「DEI+B」があります。
従来からダイバシティ(多様性)エクイティ(公平性)インクルージョン(包摂)の重要視は唱えられていましたが、ビロンギング(帰属意識)を新たに取り上げています。 このビロンギングについて、私なりの解釈として、『会員一人一人が存在感を感じられる活動をしよう』ということと理解しています。 大宮西RCの活動の課題は、「例会出席率」です。会員数、社会奉仕の実行、学生支援などは、他クラブに決して引けを取ることは無いと思われますが、この例会出席率がどうしても見劣りするように思います。内側が充実してこそ、外へ向かっての奉仕活動もよりインパクトのある結果をもたらしてくれるものと思います。 当クラブのサブテーマに掲げた「あなたの参加でクラブを活性化しよう」こそが「+B」ビロンギングであると思います。
私の次年度の課題と思って取り組みたいと思います。会員の皆さんにも、いろんな活動の中で会員それぞれの存在感を発揮していただきたい、と思います。 最後に、大宮西RCの次年度クラブスローガンは【尽誠新望(誠を尽くし、望みを新たにす)】です。真面目にやっていれば、新たな希望が見えてくる、というオリジナル四文字熟語です。
これは、「じんせいしんぼう(人生辛抱)」という駄洒落でもあります。辛抱というのは、ひたすら耐え忍ぶということではありません。自分の夢が実現し、自分自身に光が当たるその時まで、他者への積極的アシストを実行する。それでこそ自分に日が当たる順番が巡ってくるということです。
これは、まさにRIの公式標語である「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」に通ずるものと思います。 皆さんの大宮西ロータリークラブが、会員相互に信頼しあい、連帯意識を深め、よりインパクトのある奉仕事業が実行できますよう、私はこれからの一年間の舵取りを誤らないように努力します。 皆さんのご参加とご支援をよろしくお願いします。
2024-2025年度
国際ロータリー第2770地区 第4グループ
大宮西ロータリークラブ
会長 小林 又次郎
「活動方針」
心の充実と奉仕の充実を想像し、会員と社会環境が笑顔になれるよう 創造します。
- 利他の心を念頭に置いたクラブ運営
- 奉仕の喜びと楽しみを感じられる事業の実施と感動の共有
- ロータリーを理解し奉仕の質を高める例会や研修の実施
- 心が深く通い合いロータリーを楽しめる交流の実施
- 上記すべてを通じたクラブの活性化